レッド・アドミラル 英雄は夜明けを招く / 栗原ちひろ

本の感想, 作者名 か行栗原ちひろ

ロディア達が持ち帰った情報から、アスファルによる侵攻の対策を練る海軍の上層部は議論が紛糾していた。マディスの圧倒的不利な状況を挽回するために、レーン号は単独でアルモニアの代弁者・アスファルの皇子・ザーヒルを誘拐するという作戦を決行する。

ロディアのタラシっぷりは、壮大な伏線でありました。

レッド・アドミラル3巻目にして、アスファル戦に一旦区切りが付く第一部完結編。
わーい、海戦だ!海戦だ!と海洋小説 [1]家に落ちているやつを、本当にたまに。なのでそれほど詳しくない。をたまに読むのでわくわくしながら読んでいました。帆船の海戦はロマンであります。あ、あとカルザス提督面白すぎた。

今回もロディアのオトコマエ度が鰻登りでとどまるところを知らず、タラシもそこまでか!というすごさを発揮していました。幽霊はいいとしよう、幽霊は。しかしその次は……正直なところ予想以上にタラシ能力がすごかったようです。そして、オスカル様 [2]もちろんベルばらと違って自覚してるのでさらに質が悪いよ!(ほめてる) とか言いながら、アルデアとの口説き対決や、いろんなところですっとその人の心に入ってしまうロディアをニヤニヤしながら読んでました。
そしてランセはランセで、艦隊戦がはじまると生き生きしすぎだ!と思いながらこちらもわくわくしながら読んでました。船員から好かれ、ブレーンから好かれ、そしてかの人(?)からも好かれとロディアもモテモテですがランセも張り合うくらいモテモテ!ですね。気持ちのいいもってっぷり。

引き続き物語は続くそうなので、レーン号の面々が体に宿す【旧神】の秘密なども明かされるのか、続きも楽しみです。

imgレッド・アドミラル 英雄は夜明けを招く
栗原ちひろ/榊空也
角川ビーンズ文庫(2011.01)
bk1/amazon

References

1 家に落ちているやつを、本当にたまに。なのでそれほど詳しくない。
2 もちろんベルばら