贅沢な身の上 いざ、ときめきの桃園へ! / 我鳥彩子

本の感想, 作者名 や~わ行・他我鳥彩子

天綸の腹心・理央に縁談が持ち上がっていることを知り、天綸に代わりお相手のご令嬢の人となりを確認することを(趣味と実益を兼ねて)かってでた花蓮は、憧れの「良家の子女が集う」桃花塾に潜入する。

残念なイケメンがまた一人。

シリーズ3巻目のときめきは、妄想の宝庫のいわゆる「女学校」への潜入編でした。可愛い女の子に囲まれて、心の叫びがだだもれだったのは面白かったなぁ。

お話自体はほとんど進まず、理央がついに残念なイケメンに転落したのと、花蓮がちょこっと天綸に傾いたのとでニヤっとした一冊でした。理央の妹がもうちょっとお話をかき回してくれるのかなぁと思っていたんですが、そんなこともなく。花蓮流にいうと「美味しいポジション」なのに!(笑)。
女性陣が妙に強く、男性陣が総じて残念なイケメンに転落していくのが面白いシリーズでもありますので、続きもぼちぼち楽しみです。

贅沢な身の上 いざ、ときめきの桃園へ!
我鳥彩子/犀川夏生
集英社コバルト文庫(2012.01)
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