翼の帰る処4―時の階梯― / 妹尾ゆふ子

本の感想, お気に入り, 作者名 さ行妹尾ゆふ子

青鉄の鉱床発見の褒章として突如皇帝から隠居を許されたヤエトだが、残務処理に黒狼公の引き継ぎなど様々な仕事に忙殺されていた。そんなヤエトのもとに皇妹が訪問し、ヤエトはなし崩し的に皇妹とともに第ニ皇子の元を訪れることになる。

相変わらずヤエト先生はぶっ倒れておりましたが……

翼の帰る処、本のサイズが変わっての仕切り直しの本番(3冊目までは新書→ソフトカバーで出し直し)の4巻目。上下巻揃うまで待ってましたー(上巻だけ読んでモヤモヤは嫌だ派)。世界の危機を救うためのヒントを得るために、ヤエト先生がしぶしぶ皇妹と旅に出るの巻、と皇子さま本気で反旗を翻すの巻。今回はヤエト先生と皇女が基本的に別行動なので、(基本的には先生サイドのお話ばかりなのですが)あっちへいったりこっちへ行ったりとなかなか忙しかったです。そんな中、ヤエトがヤエトとは反対の力を持つウィエナと共に得たヒントは、そしてそれをどうやって活かすのかは……まて最終巻、とかなりもどかしい展開です。

と、世界の危機の片鱗と国を揺るがす大事件とが重なってついつい見過ごしそうになりましたが、皇女のあっと驚きのあの行動に対してのヤエト先生の対応が……えー、ヤエト先生何やってるんですかちょっとヤエト先生、と思わず突っ込みたくなりました。先生……。

あ、あと不幸にして(?)ヤエトの養子になってしまったキーナンくんがかわいいです。ぜひまっすぐ育ってほしいものだ。ということで最終巻も楽しみです!

翼の帰る処4―時の階梯―(上)
妹尾ゆふ子/ことき
幻狼社(2013.02)
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翼の帰る処4―時の階梯― (下)
妹尾ゆふ子/ことき
幻狼社(2013.11)
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