白桜四神 花嫁修業は五里霧中 / 伊藤たつき

本の感想, 作者名 あ行伊藤たつき

帝の命で「里桜」として尚侍として宮廷に出仕することになった「白桜」は、なんとかして早々に役目を辞退しようとするが帝がなかなか許してくれない。そうこうしているうちに、帝の側室たちから「正妃」候補

これまた大変なところで第一部が終わってしまった。

シリーズ5冊目。花嫁修業してたっけ?と読み終わった後にちょっと考えてしまったのですが(そして思い返したらちゃんとそういう展開ではあった)、白桜が「里桜」として宮廷で活躍するお話。里桜のまっすぐな、そして一生懸命なところは相変わらず微笑ましいなぁ、青丞くんの熱さもいいなぁ、と思う一方で、あまいというかぬるいというかもうちょっとこう、おおっ!と思う展開がほしい気が、します……なんでばれないの的な。いやバレてるけど。このバレていく展開が男装モノの醍醐味といえば醍醐味です。

想月さんも利用されていた人もなんのかんのと悪人にはなりきれず、ざ・悪人という人がいない展開なので二部では真の黒幕とか出てきてあまいというかぬるい展開にもうちょっとテコ入れがあるといいなぁと思いつつ、続きもまったり待ちたいと思います。

白桜四神 花嫁修業は五里霧中
伊藤たつき/硝音あや
角川ビーンズ文庫(2014.07)
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