箱入り王女の災難 魔術と騎士と黒猫の序曲 / 三川みり

本の感想, お気に入り, 作者名 ま行三川みり

落馬事故により、事故に巻き込まれた下働きの少女グレーテルの体に魂が乗り移ってしまった王女フレデリカは、グレーテルの幼なじみで地獄の門番」と恐れられる騎士イザークの力を借り、自分の体に戻るための方法を捜すが……

大層面白かったです。

三川さんの新作は、「だいたい死んでる王女様(あとがきより)」の物語。前シリーズを絶賛積んでいることはそっと横においておいて [1]買うだけ買ってる、読みましたがとても面白かったです。
序盤は若干テンポが合わないような気がして、好みかも、という感じだったのですが、イザークとともにフレデリカの力となるユリウスさんがもしかしたらこの人?というところが分かり始めてから倍率ドンで面白くなって最後まで一気読みしてしまいました。イザークはちょっと斜に構えているところがあり、ユリウスさんはあんなだし、グレーテルに至ってはすべてが「謎」で、フレデリカの真っ直ぐさが光っているお話だなぁと思いながら読んでいました。

フレデリカがちゃんと元に戻るのはまだ少し時間がかかりそうですし、それまでに何人か仲間を集めないとダメなようなので続きも楽しみだなぁ……グレーテルさんの真相も早めに知りたいなぁ……。

箱入り王女の災難 魔術と騎士と黒猫の序曲
三川みり/ねぎしきょうこ
角川ビーンズ文庫(2015.06)
amazon/honto/BOOKWALKER

References

1 買うだけ買ってる