龍ノ国幻想5 双飛の闇・6 双飛の暁 / 三川みり
女でありながら皇尊と認められた日織のために、妻である悠花は日織のための夫候補である夏井王を見つけ出し、忽然と姿を消した。日織は夏井王を迎え入れつつ、夏井王の協力も得て悠花の行方を追う。対する悠花は女と偽っていた性別を捨て護領衆・祇従の悠火として逆封洲に入り、日織のために国主・末和気の懐に食い込もうとする。
一方、日織との争いに敗れながらも皇尊の座をあきらめない不津王は、知己である附孝洲の国主・中目戸の助力を得て龍ノ原に軍勢を進めるが、不津王は目戸を止めることができなくなってしまっていた。
一方、日織との争いに敗れながらも皇尊の座をあきらめない不津王は、知己である附孝洲の国主・中目戸の助力を得て龍ノ原に軍勢を進めるが、不津王は目戸を止めることができなくなってしまっていた。
どん底に突き落とし(5巻)、希望が見えてくる(6巻)。この落差がたまならない。
どちらかといえば逆封洲での悠花の暗躍がメインで、その裏でなんかひどい状態なんですけど!という5巻と、どん底の状態に落とされてそこから再起を図る日織一行の奮闘がメインの6巻で実質前後編でした。とはいうもののまだ決着はついていないので、次の7巻含めて前中後編かな?というところではあります(7巻はまだ読んでません:積んでます!)。5巻のラストがとにかくひどい(ほめてます)ので、これはまとめて読んでよかったです。
悠花が和気に食い込んでいくところは、もちろん悠花の頭脳をもってしての面が非常に大きいのですが、その麗しい美貌もあってこれは一歩間違えれば国を傾かせるやつ……悠花こわい……と感心しながらの読書となりました。
一方の日織のおかれている状況は苦しいの一言ではありますが、今までの皇尊が成し遂げなかったことを女である日織が成し遂げるであろうという展開に胸が熱くなります。誼を結んだ有間の力を得ての日織の反撃がどう実を結ぶのか、続きも楽しみです。
龍ノ国幻想5 双飛の闇
三川みり
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龍ノ国幻想6 双飛の暁
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