紺碧の騎士団シリーズ(全3巻) / 秋月志緒

本の感想, 作者名 あ行秋月志緒

海を翔る聖獣・水棲馬の主が所属する騎士団ネプトゥス隊への仮入隊を果たしたリリアは、正式配属のために見習期間中に水棲馬に認められる必要があったがどうしてもうまくいかない。暴君と呼ばれる隊長クラウディオにどやされる日々を送るリリアは、手違いでクラウディオの家に下宿しており、職場でも家でもクラウディオに振り回されていた。

お、面白かった……!(ラブコメ的に)

ハシモさんの感想(3巻目)を拝見して、これは読まねばなるまい!と思ったことがきっかけと思うんですが、とにもかくにも3冊一気読みしちゃいました。面白かったー!
リリアちゃんが剣術バカでアホ可愛くて、なんのかんのと彼女に振り回されまくっているクラウディオがねぇ。もうかなり序盤からクラウディオさん落ちてますがな(ニヤニヤ)で、ラブコメ的に楽しかったです。普段ボロクソにいっているのに最後の最後で甘やかす宣言とかもうこれどこのラブコメ(床掃除コース)。リリアちゃんが自ら罠にはまっていくタイプなのですが、なぜかこのお話ではあんまりストレスを感じなかったです。これはキャラクターの方向性の勝利。

その他のキャラクターも楽しかったな。まともな人がほとんどいなくて、王子さまたちは困った人だし、上司も変。この人はまともか、と思ったところでまともそうに見えてたらしだったりしたりとか。更にリリアを不本意ながら主と定めてしまった水棲馬アズーリさんのツンデレ(といっていいのか)ぶりも楽しかったです。登場はなかったものの、このアズーリにしてこの人あり、ないい加減な神様も楽しかった。

この騎士団、いろいろザルだな!とかちょっと考えるとすごく突っ込みたくなるところも多いのですが、そのあたりについては突っ込むのも野暮というもので。肩の力を抜いてのほほんと楽しめるシリーズで、3巻完結なので気楽に読めるのもいいかな。こういうお話好きなので新シリーズにも期待。

紺碧の騎士団 -サラキアの書と海の宝石
秋月志緒/硝音あや
ビーズログ文庫(2012.12)
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紺碧の騎士団 -二人の王子と海の翼-
秋月志緒/硝音あや
ビーズログ文庫(2013.03)
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紺碧の騎士団 -約束の剣と海の虹-
秋月志緒/硝音あや
ビーズログ文庫(2013.07)
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