転生先が少女漫画の白豚令嬢だった2 / 桜あげは

本の感想, 作者名 さ行桜あげは

無事ダイエットに成功したブリトニーは、15歳の誕生日までに婚約者を見つけるという従兄との約束を果たすために王都に向かい、元婚約者のリカルドと半年ぶりに再会する。リカルドとともに仮面舞踏会に参加することになったブリトニーは、アンジェラ王女の誘拐に巻き込まれそうになるが、ダイエットのために参加していたブートキャンプの成果を遺憾なく発揮し誘拐犯から逃げ出すことに成功。この事件もあり避けていたはずのアンジェラ王女との親交が更に深まってしまう。

ブリトニーとリカルドの初々しい恋模様がかわいい。

タイトル通りの転生モノのコメディに見せかけて実は結構シリアスな展開の物語2巻。見事ダイエット成功→リバウンド→ダイエットというインターバルを経て、物語終盤の「ちょっとぽっちゃり?」体型がブリトニーにはちょうどいい具合何じゃないのかな?という落ち着き具合でした。体重的には。

物語はブリトニーが避けていたはずの王女様の側近ルートまっしぐら、の一方で元婚約者と思いを通わせ再婚約か!というところでいろいろ事件が起こって一旦保留、そして件の少女漫画のお話が始まるところまでたどり着いてしまいました。(少女漫画の)ヒロインちゃんはどのタイプの子なのかなぁ?悪役令嬢モノ(を全部読んでいるわけではないだけど)のヒロインは、めっちゃいい子か「あんたがむしろ悪役」という子かの究極の二択だからなぁ。アンジェラ王女がブリトリーの影響でいい王女様になってきているので、ぜひとも悪役サイドの悲惨なルートは全員華麗に回避していただきたいところです。

転生先が少女漫画の白豚令嬢だった2
桜あげは/ひだかなみ
ビーズログ文庫(2018.09)
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