本の感想, 作者名 な行野村美月

入試を目前に控え、卒業間近な遠子と離れる寂しさを感じながらも心葉はななせと初詣にいくなど、少しずつ距離を縮めていた。穏やかな時間が流れると思われていたその矢先、ななせが入院したという知らせを受ける心葉。ななせを見舞った先で再会したのは、あの「美羽」だった。

本の感想, 作者名 な行野村美月

ようやく受験勉強に本格的に取り組むことに決めた文学部の部長・天野遠子は意気揚々と休部宣言をくだす。心葉は遠子の現状にあきれ不安を覚えつつも、部活の代わりに成り行きから音楽教師の資料整理を手伝うことになる。そのお手伝いにかり出されたのはいつも心葉にきつい態度しかとれない級友の琴吹さんで……。

本の感想, 作者名 あ行青木祐子

シャーロックの心を得るため、『夜想』にドレスの作成を依頼したアディルは噂の仕立人ミセス・コルベールと対面する。一方、闇のドレスの仕立人を探すシャーロックとケネス、そしてクリスもまたミセス・コルベールについに対面するが……

本の感想, 作者名 さ行佐々原史緒

存在すら知らなかった母方の曾祖父の危篤に駆けつけるように、と高校を卒業式したばかりの戸丸一彦はあれよあれよという間に中欧の小国・レーゲンシュヴァンツに連行される。しかし、曾祖父の臨終には間に合わず、一彦の前に立ちはだかったのは一歳違いの武闘派「義理の曾祖母」アデルだった。一彦はこの小国の半分の土地を有するフリューゲルト家のただ一人の直系の血族であり、曾祖父の残した遺産の半分を相続しなければいけないというのだが、フリューゲルト家はとんでもない秘密を抱える公爵家だった。

本の感想, 作者名 な行野村美月

図書館の本のページが切り取られていることに気付いた文芸部の部長・天野遠子。愛する本に対する冒涜に一気にヒートアップした遠子に巻き込まれ、いつの間にか文化祭で劇をやることになってしまった心葉とその級友の芥川。遠子と心葉は品行方正でいつも落ち着いた芥川の思わぬ心の闇と過去に触れることになるのだが……。

本の感想, 作者名 ま行本宮ことは

陶工ゲイドが春陽家の当主にその”目”を肥やすためにつれられたのは、王都でも一番の聖女の館『美の娘』。ゲイドはそこで一風変わった聖女イリアと意気投合する。(『この手の中の儚きもの』)

本の感想, 作者名 あ行有川浩

”原発危機”事件解決からしばらくたった後、入院していた堂上が職場復帰を果たす。程なくして堂上班が命じられたのは図書館から本を盗むという不逞の輩の捜索だった。(『明日はときどき血の雨が降るでしょう』)

本の感想, 作者名 さ行須賀しのぶ

美しく聡明なバイエルン王女ゾフィーはオーストリア大公カールの元に嫁ぐが、夫の凡庸さと帝国の古い体質に落胆する。しかし、婚礼の日に出会った義理の甥フランツはそんな憂鬱な宮廷での生活でのゾフィーの唯一の癒しの存在となる。次第に惹かれ合う二人であったが、ゾフィーは大公妃という立場からその気持ちを押し殺して……

本の感想, 作者名 な行野村美月

物語を食べるほど愛する文芸部の部長・天野遠子が設置した「恋の相談ポスト」に投げ込まれたのは、辛い言葉と謎の暗号が書き込まれた不気味な紙片だった。文芸部への挑戦と受け取った燃える部長に引きずられ、もう一人の文芸部員・井上心葉は謎の差出人探索調査に巻き込まれる。

本の感想, 作者名 あ行宇津田晴

珠国に帰り着いたのもつかの間、山賊問題に対応するため父王に天山行きを命じられた蓮祥は、先行した兄の祥達と合流すべく夕凜とともに天山を目指す。一方、幡国の龍牙は蓮祥からの謎の手紙に頭を悩ませつつも、天山での山賊問題に取り組むべく準備を進めていた。