本の感想, 作者名 ま行三角くるみ

香港の領事館に赴任している新人外交官の水城秋穂は、自分の職種に求められる役割と、新人かつ女性という理由から実際に割り振られる仕事との乖離に悩みつつも日々業務に取り組んでいた。ある日、領事館に妻が突如行方不明になったという男性が相談にやって来る。紆余曲折を経て警察から出向している木内とともに行方不明事件に関与できることになった秋穂だが、事件の黒幕である香港の有力黒道組織の幹部・袁立花に気に入られてしまう。

スリルとサスペンスと重たい愛のお話

つれづれ

当サイトの正式稼働日が2001年8月26日らしいので、なんとサイトを始めてから20年が経過したようです。成人してしまいました。なんのホラーだ。
サイトのブログ化は少し経て2007年からなので、こちらはだいたい14年位。こっちも十分ホラーですね……。
ついでに、サイト始めたくらいに初めて宝塚大劇場で宝塚歌劇を生で感激して人生が変わってしまいました。初劇場観劇からも20年です。宝塚歴20年はまだまだひよっこですが、こっちも個人的には十分なんのホラーだ(リフレイン)、と思っています。

最盛期に比べて息しているのか程度の更新で(一応月イチは最低限とは思ってる)、なんのためのサイトをやってるのか若干疑問を感じることもたまにありますが、面白い本・好きな本の備忘録と位置づけてこれからものんびりやっていこうと思います。
ブログ化してからの本の感想は1500件超である種の達成感はあるなぁと今気づきました。界隈に比べたら大したことないですが、わりに飽きっぽいのでここまでよくまあようやったなとは思います。やっててよかったサイトの運営。個人サイト(ブログ)文化が衰退していく中、もうここまで来ると頑張ればそのうち史料的価値が出るんじゃないかという気もしてきました。

ということで、今後の目標は史料的価値が出るまで続ける、というところを当面のターゲットにしたいと思います(もう一生やめられないフラグ)。私の駄文に価値があるかどうかはもうこの際考えないことにします。

本の感想, お気に入り, 作者名 か行久賀理世

ガーランド王国の王女アレクシアは政略結婚で異国に嫁ぐ事になったが、婚礼のために相手国に向かう船上で何者かに襲われ、護衛官のガイウスとともに海に投げ出される。一命をとりとめたアレクシアは、怪我を負ったガイウスのために助けを呼ぼうとするが運悪く人買いに声をかけてしまい、すでに囚われていた少女らとともに娼館に売り渡されてしまう事態に陥ってしまう。
一方、アレクシアが行方不明になったガーラントの一行の責任者グレンスター公は、万が一のために準備していたアレクシアに瓜二つの少女ディアナを影武者として仕立て上げなんとか時間を稼ごうとしていた。

コバルト文庫(少女小説)の、王道王宮モノ(今回あんまり王宮にいないけど)だ!と思いました!

本の感想, お気に入り, 作者名 は行日向夏

戌西州で発生した大蝗害により州内の状況が悪化し、状況の打開のために隣国との開戦を望む意見が出てくる。戦の旗印に祭り上げられかねない壬氏は、戌西州領主代行の玉鶯が張り巡らす「罠」をなんとかやり過ごそうと綱渡りの対応を続ける。

終盤の展開が予想外のところから進んでいってとにかくすごかったです。

本の感想, お気に入り, 作者名 ま行六つ花えいこ

ラーゲン魔法学園で学ぶオリアナは舞踏会でパートナーにと望まれたことをきっかけに公爵家の跡取りヴィンセントと交際を始める。最高の学園生活を送っていたはずの二人だが、17歳のある日オリアナはヴィンセントが息絶えているのを発見してしまい、そして気がつくと7歳の自分に巻き戻っていた。今度はヴィンセントを死なせないと、魔法学園に入学した直後にヴィンセントに好意を告げてつきまとうオリアナだが、ヴィンセントはオリアナとは初対面だといい迷惑がられてしまう。

面白かった~はあ、満足(だけど1巻ラスト付近の展開がひどかった(褒めてる)ので生殺し状態)

本の感想, お気に入り, 作者名 あ行嬉野君

罪人として送られてくる女性だけが住む犬蛇の島で育った桜は、島の外を知らないまま15歳になった。ある日、男子禁制のはずの島に三月と砂鉄と名乗る二人が桜を島から連れ出すためにやってくる。桜の伯父と父の友人であるという二人と、そして島の女達とともに島を出ることを決意した桜は、干潮に合わせて島を脱出する。

やっぱり金星特急は面白い、とゾクゾクしながら読んでました。

本の感想, 作者名 ま行桃春花

ラグランジュのアンリエット王女の婚約者でラビア大公国の公子リベルトがラグランジュを訪問する。王女の婚約者として完璧なリベルト公子であったが、「リュタンの予告状騒動」や「ラビア公子の想い人騒動」が勃発し、王女と公子の婚約に暗雲が立ちこめてしまう。

「デレない腹黒はいない」、これは真理・・・・・・

本の感想, 作者名 た行富樫聖夜

暇な日中はリーネとして街の食堂で給仕係き、夜は呪いで身動きが取れない夫ジークハルトの代わりにうさぎのうーちゃんを抱えて寝る日々を送っているルベイラのお飾り王妃のロイスリーネだが、友好国ターレスの王子セイランがロイスリーネに婚約破棄を迫るためにやってくるという珍事件が発生する。すでにジークハルトと結婚している上に、そもそもセイランと婚約したこともないはずのロイスリーネだが、ロイスリーネと婚約していると言いはる支離滅裂なセイランへの対応にルベイラの面々は頭を悩ませる。

悪役令嬢モノのシリーズではなかったのに悪役令嬢モノのムーブメント(笑)。

本の感想, お気に入り, 作者名 な行仲村つばき

三きょうだいの王族により共同統治が行われているベルトラムで、成人前の末子サミュエルが治める西部地域は困窮していた。西部貴族の一員であるアシュレイル伯爵家の令嬢エスメは、サミュエルに現状を訴えるために双子の兄クリスになりかわり、男装して出仕することを決意する。

まっすぐなエスメとエスメに影響を受けて若干丸くなっていくサミュエルがよかった!

本の感想, 作者名 あ行青柳朔

完璧な令嬢と名高いが実はロマンス小説を愛読し恋愛結婚に憧れる公爵家のエミーリアは、国王マティアスとの結婚が決まったあとの初めての顔合わせの場において、婚約期間の間にマティアスと「恋愛関係」になることを宣言する。まずは二人の距離を縮めることから始めるために、エミーリアはマティアスに毎日手紙を出すことにし、マティアスはいつの間にかエミーリアの手紙を心待ちになるようになっていた。

最初から最後まで常時安心して読める可愛いお話でした。